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店長日記
店長日記:155
2016年01月17日

数あるベンソンですが、会社として成立した1874年にはジェームズ・ウイリアム・ベンソンは兄のサミュエル・サックリー・ベンソンと組んでS.S. & J.W. Bensonという銘にて創業しておりましたが、1今から161年前の1855年1月27日付けでサミュエルとの共同経営が解消され、J.W.Benson 銘のみでの営業が開始されます。ただし、なかなかこの頃のベンソンの時計がでてくることがなく、多くみかけるのは1880年代のものばかりになります。ベンソンは第一次世界大戦で爆撃を受け、多分それまでのデータがなくなっているのか、シリアルナンバーの記録がないのと、オリジナルの組み合わせでも、ムーブメントの作成時とケースの年代がかなり前後しているように思えます。また特殊な機械や竜頭巻きなどはシリアルナンバーの設定が別にあったようにも思えます。今回のムーブメントは王室御用達になる1874年以前のもののようで、ベンソン名のみの機械になります。また珍しくバランスコックに彫金が施されております。23772は1872年の237個目だったりするかもしれません。(根拠はないのでここだけの話です。)
2016年01月14日

美しいシェルダイヤルのコンパスで豆のような姿は微笑ましいものです。ホールマークはバーミンガムの1896年で銀細工職人はランカシャーアベニュー&ウィシーグローブ マンチェスターのジョセフ・エーデルマンになります。こちらのコンパスには過去の持ち主が差し込んだ若い女性の写真が入っており裏にはこの女性のイニシャルであるJBと1926年夏とサインがあります。またコンパス裏側には美しいモノグラムがS.N.と入っております。
2015年12月31日


昨日これを持って比叡山に登りました。やや重いのは山登りには不適なのですが、楽しみが増えるのでどこへ行くのにもアンティークは欠かせないです。19世紀末から20世紀初期のロンドン コーンヒル54番の光学・化学機器商 J.H. Steward のものになります。
2015年12月28日


両面ガラスのイギリスならではのシンプルなものでこちらはコンパスメーカーで銀細工師では右にでる人がいないほど著名なフランシス・バーカーの作で1897年のロンドンのホールマークが入っております。作成時のままかと思うほどたいへん奇麗な個体で大切に保存されてきたのかと思います。
2015年12月22日

これいいですね。小振りですが、重さといい形といいほんとに手頃です。下半分が分かれグラス代わりになります。バーミンガムホールマークの1908年 細工師はバーミンガム カムデン通りのマークス&コーエン(ウォルター ヘンリー マークス & サミュエル トビアス コーエン)になります。
2015年12月11日

戦前のクロームメッキケースでペン先を収納するものと思われます。意匠登録がされておりますが、こういった遊びごころが何はなくてもこころの豊かさなのだとおもいます。
2015年12月06日

1900年のバーミンガムホールマークで優雅なスクロール文様のブライトカット マッチケースになります。ベスタケースとはちがって鎖から提げる物ではないですが、こちらは珍しいことに両面に彫金された優品でイギリス銀職人のなかでも著名なバーミンガム キャロライン通りのジョージ・ユナイトになります。
2015年11月25日


うろこをその日へあててみるべし
三角印を日付の位置にあてると汐の満干の時間(一日に2度あるため2つの時間が表記されています。)と月の出入りが一目でわかるという便利なデバイスです。
2015年11月11日


宮型などとくらべると、極フツーの置時計ですが、
ガラス時計にはついつい心惹かれてしまいます。
2015年10月25日


こちらはアメリカ、コネチカット州のエヴェレット・ホートンが
ニューヘブンクロックのために発明した振子で1881年3月1日にパテントを取得したものになります。
指針、ダイヤルゲージにより調速が目視できる美しい仕上がりです。
2015年10月13日


番外編ですが…。モノポリーは1902年にアメリカ人エリザベス・マギーにより考案された人生ゲームのようなタイプのゲームなのですが当初は地主ゲームという銘で土地の売り買いが中心のゲームでした。その後、1933年頃、アメリカのゲーム会社 パーカーブラザーズ(創立1883年)により現在の形になったようです。バトルシップ(戦艦)のコマはこのパーカーブラザーズ社のコンフリクトというゲームで使われていたものを、営業的失敗を理由にそのまま同じ状態でモノポリーに他用されたようです。時代背景は変わってもなぜ戦艦なのかと思われるところなのですが、この姿には何か心惹かれるものがあるのでしょう。最初の販売当時から生き残る数少ないコマの一つになります。大正期以前の台形型 2本煙突のプロフィールはたいへん美しいものです。
2015年10月04日

ダイヤルは商館時計などと雰囲気が良くにておりますが先にアップロードしたクロノグラフと同じでレバーフュージのムーブメントが組み込まれております。ストップ、スタート機構はケース横のスライドでムーブメントに固定されたレバーを切り替え、直接天賦を停止する仕組みです。18世紀には存在した機構(ただし停止はコントレート歯車を止めるもの)ですが、19世紀の初期に多く普及したものです。当初ペアケースが中心でしたのでアウターを外してからの手間がありました。ただし、医者用といわれる大型のセコンド表示のタイプは高価で需要も限られていたようで、スモールセコンドにこの機能がついたものもそこそこ出回っています。この天賦直止めのセンターセコンドタイプは1870-80年代ぐらいにかたまって作られたようでビクトリア時代の生活の向上から一般の人々も手に入れられるようになってきたものかと思います。こちらも時計の19世紀を通してイギリスの一大生産地であるコベントリーの製品で各地の時計商に卸されていたものですが、完成度の高いものになります。
2015年09月18日

15金のジョージアン後期のシールフォブで小さな6角のものになります。スクロール文様の程度が非常によい逸品で写真では確認できませんがシール面はカルセドニーになっております。
2015年09月12日

子どもの頃、汽車(実家の近くには電車はなかったです。)にのると連結部分を越えるのは足下の揺れとアコーディオンのカバーが幼虫の体内にいるようで三途の橋を渡る恐怖のような思いで一杯でした。それからかなり長い間、この蛇腹にはどうも取り付きがたいものがありましたが、不思議なもので最近は美しさが感じられます。
2015年09月05日

賭け事のサイコロ独楽で第一次世界大戦中に兵士が戦地でタバコなどを賭け、独楽の表示に合わせて出し合ったというようなことをおこなったようですが、こちらはもう少しあとのものではないかとおもいます。
1置、2置、すべて置、1取、2取、すべて取、の印字があります。長さ約3cm 銅合金製
2015年08月28日

古いタガネ筒とオイラーです。用をなせばプラスチック製で充分です。お客さんの目に触れることもなく工房の片隅でひっそりと出番をまつだけです。でもこういった心意気が機械式時計屋さんには必要だとおもいます。
2015年08月17日

セイコー エプソムと聞くと プリンターやスキャナーなどのエプソンの間違いじゃないかと思ってしまいますが、EPSOMはイギリスのダービーの聖地でもあり昭和7年4月24日に東京目黒で初めて開催された日本ダービーを記念してでしょうか販売されたのではないかと思っております。馬の蹄鉄の形を意匠したものはイギリスでは昔から幸運のお守りでいろいろなものに見受ける事ができますが、日本では幌馬車などとともにカントリーウエスタンのイメージのほうが少々強いかもしれません。時計は懐中時計型になり幅広の提げ紐をつけベルトなどを通してて使用したものと思われますが、紐通しは片側のみで6時の位置に竜頭がくるため、腕時計のように使用するのはむずかしく、あまり出回らなかったのではと思います。購入時には専用のバンドがあったのではとおもいますが、見た事はありません。
文字盤のアールデコインデックスがうるうるするぐらい美しいです。
2015年08月02日

明治時代の目打台のようですが、珍しく作者在銘品です。
2015年07月30日

タイムキーパーから仕上げのよさはさらに向上しております。
2015年07月25日

緻密な彫金のクランクキー用の取手部分です。ここまでよく仕上げたものだと思います。
ブロンズ 鍍金
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