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店長日記
店長日記:154
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2024年08月15日


昼夜の調速の自動変化を目的として2機のバージが朝夕の6時で切り替わるのですが、
明治ぐらいに西洋文字盤に変更されたようで切り替えは名残のみの動作です。
バードケージ、ランタンクロックと同類になりますが、鎖国などにより非常に古い設計が19世紀後半まで実用されてきました。
西洋では時計の本質と考えらえてきた定時法を季節ごとの人の生活で時間を自由に移動できた
日本の時の解釈には目を見張るものがあります。
しっかりと時間を正確に表現できる設計やつくりでもなく、あくまで目安というのがとてもいいです。
これがクォーツや電波時計の正確さ一点張りの国民性にどう変化してしまったのがが不思議なくらいです。
2023年12月08日


1910年代の空気圧ゲージです。
19世紀、ドイツ移民のアウグスト・シュレーダーがニューヨークで発足した会社で
空気圧タイヤバルブの発明等でで有名であり、現在もタイヤ圧監視システムの先駆会社であります。
こちらはロンドン支社製で特許はオーストラリア、カナダ、フランス、オーストリア、ドイツ、ジャパンとなっております。
空気圧は10パウンドから42パウンドの表記になっておりますので、
約6.9kPa から 2.9kPaとなりますので現在の自動車にも使用は可能かと思いますが、
径が大きいようで(無くなってしまったのかもしれませんが)ゴムのシールのようなものが必要かもしれません。
2023年08月14日


包み紙に切れ端としてはいってきたものです。おもしろそうですので、ちょっとここに載せてみました。
1863年ですのでイギリス国会議事堂の時計塔ビッグ・ベンのムーブメントがデントによって作成され時計塔の完成から、
4年後のものです。またエドワード・ジョン・デントが(ビッグ・ベンの完成を見ずに)亡くなってから10年目の広告になります。
興味が深いことは、商品の値段がGuinea (ギニー)表示になっていることなのですが、
金貨のギニーは新たな発行を1813年で停止しており、1816年にポンドに入れ替わります。
ただし、ギニーには上流階級的響きがあったようで1971年にイギリスとアイルランドで制定された通貨の十進法化の日までは、
贅沢品では流通していなくても時折、値札としては使用されていたようです。
(日本では百貨店の宝飾店で値札に一両とか書いてあってもウケ狙いを通り越して興ざめしてしまいそうです…。)
この広告ではマリンクロノメーターが35ギニーとなっております。基本は1ギニー 1ポンド(1.1 ポンドが現在の解釈)なのですが、
当時金貨である1ギニーは金の価値により1.5ポンドぐらいまで変化したようです。
1860年頃の1ポンドの価値が約155ポンドぐらいだそうですので(確証はありません)
このマリンクロノメーターは5425ポンドから8137ポンドぐらいで円安がつづく2023年8月14日で
1ポンド184.05円とでてますので、約99万8,474円から約149万7,619円となっております。
なんだか新品としてはものすごく安いような気がしますが、広告ですのでこれは客寄せ名目の値段で店頭ではもっと凄いのに目移りして、
そっちはもっとお高いのではと想像しております。
ちなみにデントの上の広告はカトラリーなどを扱う有名なマッピン&ウエッブの前身マッピンブラザーズの広告で
軍隊の士官向けカトラリーセットの広告ですがポンド表記です。
2023年02月28日



チャールズ・フロシャムが著名なクロノメーターメーカー ジョン・ロジャー・アーノルドの死後
好意において彼の工房等、事業をすべて購入し家族ごと仕事場を旧アーノルドの敷地である84 ストランドに移り
アーノルド&フロシャム クロノメーターメーカーとして再出発したのが1844年、
ここから14年にわたりアーノルド・フロシャムの事業を保持させました。
こちらはその1844年から1858年まで使用された貴重なアーノルド銘が含まれたムーブメントで1857年前後ぐらいのものかと思います。
またチャールズ・フロシャムの中でも最高級機にしか使用されないAD Fmszの銘が入っております。
2022年10月04日


大正期のマッチ箱でしょうか木製の紙貼りになります。
2022年06月01日


だんだん視力がおちてきて常に何か補助がいるようになってきたのですが、
出先で細かいものを確認するルーペはいつも気になるものがあると手に入れるようにしております。
今回みつけたものはダブルレンズでフィールドマイクロスコープ(携帯顕微鏡)のたぐいに近く
時計のフォブ として携帯できるのは重宝します。
植物や昆虫などを観察したのでしょうか? 
とても強力です。
2022年04月04日



似てるかと思って載せたのですが、しょうしょうちがいましたね。雰囲気はまずまず近いところがあります。
左は金唐革といって古い西洋の革細工が江戸期に日本にやってきてそれを再利用して明治ぐらいにこしらえたお財布、
または煙草入れで怪物が大きな口をあけたなかに波がみえます。
右は時計のバランスコックによく見かけるデーモンでこちらはなんらかの守護神のような言い伝えがあります。
2022年01月31日


加工前の金属板等に目安の線や円を見本のものから写しとって描いたりするもので大型で厚みのあるものはなかなか無いかと思います。
作者の銘なのか商標なのか彫金がされております。
2021年12月30日


これらの奇形の針はハーフハンター懐中時計の針です。
ハーフハンターはオープンフェースをさらに保護するためにつけられた蓋(フルハンター)をさらに進化させて
蓋を開けなくても時間が知ることができるように、小窓をあけたものですが、
小窓から時間が見やすいように、2段のスペードがついております。
2021年07月30日


1900年明治33年竣工の大日本帝国海軍、戦艦敷島のフォブで日露戦争フォブになります。
裏面には明治37年(1904年)征露記念という表記がありますので、
明治38年の終了を待たずに作成されたものかと思います。
敷島は前回の日記の時計とは関係ないですが
ロンドンのテムズ鉄工造船所で建造されたイギリス製になります。
敷島を撮影したガラス乾板をそのままフォブに取り込んだ貴重な資料かと思います。
2021年06月04日


スイス製ですがテムズ(ロンドンのテムズ川)という銘がはいっております。さしずめ舶来の時計に隅田川といった銘をつけるようなものでしょうか。
トレンチウォッチ系のものでムーブメントは19世紀設計のものを1917年ぐらいに腕時計型のケースにおさめたものかと思います。
2021年03月30日


玩具ものは見かけたら手に入れるようにしておりますが、こちらは鍵巻き風のペンダントに
ねじ式風のベゼルでしっかりガラスがはいっております。現在、裏側がないですが、吊り環がつく溝がありますので
もともと裏側があって吊り環をはさんでいたかもしれません。アンチモニー製 径約42mm
2021年01月04日


19世紀 初ー中期ぐらいのものでフローティングダイヤル(紙製のダイヤル自体が回転するもの)です。
国産のロクロ挽きタイプのコンパスにくらべると繊細なつくりです。
2020年11月27日


シンギングバードボックスの機械式の鳥です。ボックスのなかに収納されており、
ゼンマイを巻くと箱からこの鳥が起き上がり箱の中に収められたフイゴの鳴き声とともに羽ばたき囀るように嘴を開閉します。
当方には鳥しかないのですが、この大きさで良くできております。
2020年10月08日


お気に入りの機械台です。骨董屋さんで見つけました。
古いバージなどは2番軸が長く現行のものでは中心に調整用のボルトがあるために
干渉して安定した状態でムーブメントを置くことができません。
こちらは金属パネルを回すと3段の高さの置き爪の位置がサイクロイド状に変化することで様々な大きさのムーブメントにあわせられ、
裏のネジで爪の位置のロックもかけられます。真ん中の円錐状の溝は中心の位置だしもできるようで感動させられます。
2020年09月11日


17世紀末にたくさんイギリスに移民したフランスのユグノーの一人で時計師であるサイモン・デシャルムの作です。
時計機能は問題がないのですが、リピーター機能に難題があり、現在色々思惑しているところです。
2020年05月29日


10年ぐらいを経て引き出しのなかからからようやくでてきました。
再鍍金、文字盤のやり直しなどでオリジナル性が失われており、
またストップ機能欠品などで、出品にはいたりませんが、またポケットにいれて日常で使ってみようかと思います。
2020年03月30日


先日、近くの古道具市で手に入れたアンチモニーのフクロウ置物なのですが、モーダンのフクロウにそっくりです。
右がそのアンチンフクロウで左が銀のモーダンのものです。
耳の位置や手羽先のことなりはありますが、酷似してます。ただ、お顔はまったく別鳥です。
大きさは写真用に合わせておりますが、アンチン製のほうがモーダンより2倍ほど大きいものです。
2020年02月18日


真鍮の根付日時計です。日時計とコンパス、太陽投影ガラスの3つの組み合わせになっております。
現在、2点の七宝根付とともにイギリス、ブリストル市立博物館に展示品として貸出中です。
2019年12月02日


骨董市で手にいれました。珍品だと思います。柘植か樺のような木製2段油皿です。
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