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商品詳細

1892年 イギリス 銀無垢 キーレス 懐中時計

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販売終了
重厚な銀無垢ケースに収まったイギリス製ムーブメントで、レアなダボ押し竜頭巻きイングリッシュレバー採用の出天賦モデルでとても良い作りの機械になります。
大きさが手頃で厚みもしっかりしており、重量もあるのでしっくりとなじんでくれる良さは他の追随をゆるさない英国製の誇りです。
ケースはバーミンガムの1892年製でコヴェントリー、スポン通りのロザラム&サンで裏蓋中側(普段はみえない)に修正による跡がありますが、
外側はダストカバーもふくめ美品です。厚面取りフラットクリスタルは1箇所に引っ掻きキズありますが、視認性もとてもよいものです。
文字盤薄い短いヘアラインが6時位置にあります。その他美品です。
オリジナルブルースティール指針とても綺麗です。美しい機能美のイングリッシュレバームーブメントは振り角、振りもとてもよく精度もしっかりしております。
時計師はバークシャー ニューべリーのストラドリング&サンズで
1937年3月11日のニューベリーウィークリー誌(地方紙)の訃報欄によるとクロックメーカー、
ジュエラーのチャールズ・H・ストラドリング氏のことが掲載されていましたので要約して付加してみました。

----ニューベリーの名家の一員 チャールズ・ストラドリング氏の死
地元では知られたチャールズ・H・ストラドリング氏が月曜日の朝ニューベリーホスピタルで70才で亡くなりました。
父アルフレッドは同じ時計師、ジュエラーで1800年の中頃ハンプシャーのオールド・ワールド・タウン・オブ・オディアムからニューべリーにやってきて
タウン評議会メンバーをつとめた。
チャールズの兄 オルダーマン・ジェームス・ストラドリングは2度、市長を務め、姉のホプソン夫人は治安判事。
チャールズはニューベリー小学校を卒業。バーミンガムで修行し、父の容態が悪くなってから、
後継ぎのためにニューベリーにもどり家業の時計師、宝飾師を続けてきた。40年ほど前、店舗の盗難の災難にあった。
泥棒はその道のエキスパートクラックマン(ヒビ入れ師)でお店は金属シャッターでとざされていたにも関わらず、
2回の居間から入りドリルで天井に2階から穴をあけ、パテント入りの自動開閉傘(ビクトリアンの自動開閉傘でどんなのでしょう?これは別スレッドができそう。)で
天井の石工壁材が床に落ちるのを防ぎお店の価値のあるものをすべて持っていった。
犯人はつかまることなく逃げ失せてしまった。
後にウエスト通りの自宅コーンウォールハウスで商売を続けたがここ2−3年で病気がちだった。
彼は博識で地元の時計と時計師の知識においては権威であり、
ニューベリー・ウイークリー・ニュースに彼の誕生地の名を使ってC・S・マーローというペンネームで連載があった。
当時のエンターテイナー メル・B・スパーにも劣らない音楽才能、自然愛好者、釣り愛好家、
オールドニューベリーサイクリングクラブメンバー、フリーメイソン。
1866年3月生まれ。

ーーちょうど盗難が40年ほど前の1897年とするとこの1892年の時計はそれ以前に販売されていたか、
店頭在庫でこの災難に巻き込まれたか…。少し気になるところです。ーー
径約53mm 135g
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