日本赤十字章なのですが、内地にて想いを寄せる恋人や家族の写真を入れておくロケットの形に作るなんて
本当にロマンチックなものをこの時代に作った赤十字社には頭が下がります。
西洋ではスウィートハートの銘で戦場に向かう兵士や送った兵士を見守る人々が手にするこういったものが昔からありましたが、
戦いを背景に日本ではジュエリーとして身につけられるものはこの時代が最初で最後ではないかと思います。
盾型のケースに片面は桐と菊のリースに十字架の見事な和様を取り混ぜた陽刻と反対側に征露記念　日本赤十字社の文字となっております。
写真部分は楕円にとってあり、少し大きめに切った写真が縁の爪の抵抗で固定されるようです。
ヒンジはしっかりしておりますが、
よく見かけてる両蓋の固定爪が当初からないようでフツーに提げている時は大丈夫ですが、上蓋を下に向けると少し開くようです。
微々たるアタリありますがあまり気になりません。その他良好です。ニッケル
縦約25mm　横約17mm