店長日記
暑くなると伸びる
2012年07月15日
だんだん、暑くなってきました。夏はバージの懐中時計にはちょっときついです。いくつか18世紀バージ フュージを愛機として持ち歩くことが多いのですが、金属の温度補正がない時代のものですので、ヒゲゼンマイが伸びて、遅れるようになります。また、いきなりクーラーの効きすぎたお店にはいると時計もびっくりしてるような気がします。まあ、バージはその日の巻いた状態で持ち歩くと天気、気候や、姿勢差も加えた、要素を含め、2−5分ぐらい進んだり、遅れたりするのが脱進機のコロコロ音と合わせて最大の魅力で正確な時間を確認するだけならば、あちこちにある時間をみれば、十分なところを、たちどまって、鍵をだして、時間を合わせたりできる楽しみはこのうえない贅沢だと思っております。200年も300年も前のものが、ポケットのなかで動きながら、いっしょに歩き回ることができるのは、私のこの時代の懐中時計にはまってしまった理由になります。