店長日記

ジャパンタイムズ紙 第一号の広告から

2017年08月13日


先日、英字新聞 ジャパンタイムズの100年記念の式典にいってきました。
ここでパネルで展示されていた第一号紙(コピー、1897年3月22日 月曜日)に掲載された時計広告の写真です。
広告主のジョージ・シュナイダーはラ・ショード・フォンの人物で1892年に来日、横浜商館で
デポ・オブ・スイスウォッチ または スイス・ウォッチ・デポという名称で時計、光学系の商品を扱っていた
ジーグフリード・コモーのもとで時計師としてスタートし、
1893年には経営をまかされながら時計修理なども手がけていたようです。
1895年と96年に日本人を一人雇ったようで、時計技術などをこの会社から学んだ可能性もあります。
当初スイス製時計の日本シェアが86%あったものが1900年になってから大量生産のアメリカ製におされ47%まで落ち込み、
また外国商館運営許可証の取得費用が増加が収益に響き、1902年
にはデポ・オブ・スイスウォッチは解散します。この広告はジョージ・シュナイダー氏のちょうど
日本での中間期にあたる5年目の広告ですが、10年で撤退とはビジネスの難しさをよく表しております。
ただし、雇い主のコモー氏は横浜、神戸、香港、上海、シンガポールで手広く商社をもっており、
通常の輸出入に加え、日本、中国美術品を海外向けに扱っていたようです。
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