こちらは14-15世紀ぐらいかと考えられているもので聖職者のものになります。トレフィユ（三葉）葉をかたどった吊り輪部分がたいへん美しくその下に優美にのびる６角の流線型に魅了してしまいます。また、シール部分はイエス・キリストが巻物をもった様子でライ麦の穂と羊が彫刻されておりその周りをロンバルディック書体にてラテン語で　★EC（C）E　AGNVS DEI QVITOとなっておりVはUで最後のQVITO はQUI TOになりQUI TOLLISの部分だろうかとおもいます。意味は”罪をとり除いてくれる神の子羊（イエスキリストのこと）を見なさい”というところでしょうか。当時の鍛冶屋さんが文字の読み書きがかならずしもできたとはいえないので、最初のECCE のCは不足していますし、AGNVSのGはどうやっても判読できないのですが、こういったことはよくあることです。イギリス　ロンドンから南西のところにあるウィンチェスター周辺の発掘品でひじょうに程度の良いものになっております。高さ約３３mm　台座径約２２mm　17g 国内送料込みのお値段になります。