







フランス製 銀無垢 のタバコケースです。アールヌーボーの美しいケースは宿木がモチーフで
クリスマスの代表的なパターン(クリスマスの時にこの枝を天井からつるしその下ではキスができるという風習から)
こちらもクリスマスプレゼントを考慮して作られたものかと思います。
余談ですが源氏物語の宿木の段では匂宮と薫のソープドラマ的な恋物語?がしるされており、
宇治の平等院近くに原点でもある古跡宿木がありますが実際に宇治川にはたくさんのヤドリギが確認できます。
またこの特徴的な形が天使のようにみえるのも西洋で重んじられた理由かもしれません。
さてこちらのタバコケースのほうですが、とても良い状態で厚みもありしっかりとしております。
内装は琉金が施されておりゴム紐を通すフックがタバコケースであったことを表しております。
メーカーはパリで活躍していた シャルル・ミュラで意匠出願済の刻印とメーカーマーク 800銀のホールマークがあります。
当時もタバコとしては小さなものを入れていたと思いますが
小さなメモとペンや簡単な出先で使えるソーイングキット、ピルケースとして持ち歩くのに良いかと思います。
縦約8cm 横約6cm 60g