大正三年製造開始のローレルです。同じハンタームーブメントを使った国産最初の腕時計としてのほうが有名で懐中時計型はやや影が薄いのですが、
精工舎初の懐中時計TIMEKEEPERから19年を経てやや薄造りで小型化することに挑戦していた意気込みが感じられる逸品です。
SKS１８金無垢ケースは専売ケースとよばれる三つ折りになっており、厚手でずっしりとしております。
梨地仕上げは派手さのない気品のある造りで明治ー大正期の控えめな優雅さがしみじみと感じられます。裏にスレは少々ありますが、
とても綺麗な状態です。クリスタル風防、ブルースティール指針、エナメル文字盤とも良好です。
ゼンマイの巻き上げ感もとてもなめらかで、機械は振りもよく、精度も良好です。こちらはオリジナルの共箱つきになります。
時計本体径約30mm　22g