こちらは小型の提げ時計用 温度計で白く塗色されたギヨーシェ堀の文字盤に手書きの目盛りは外側が華氏で68F。から111F。まで 内側はおなじみの摂氏で20C。から44C。となっております。ブルースティールの指針美品です。厚ガラスクリスタルもたいへんきれいです。金無垢のケース(ホールマークはありませんが保証いたします。18金ぐらいはありそうです。)も極微小のキズは確認できますが、すばらしい状態です。温度計は清掃注油しておりますので、しっかりと作動いたします。当方のデジタル温度計と比べてもまずまずのパフォーマンスです。ケースが熱伝導のよい金ですので、側を指で挟むと体温に影響されスーッと温度があがります。竜頭部分は上側に引くことで指針のロック機能となります。文字盤にはクローネ & セスマン ロンドンの銘があり こちらはプロシア(ドイツ ポーランド ロシア近郊)にて1823年に生まれた チャールズ ウイリアム クローネと異母兄弟の ヘンリー フレデリック セスマンが1860年にロンドンのブラックフレイアーで立ち上げた医療手術機器会社で今回のものも医者が懐中時計に提げ簡易的に患者の体温を時計で往診先で脈を測るとともにおこなったものかもしれません。まず、当時、一般のひとには手が出ないものだったとおもいます。機械は水銀のような液体式ではなく渦をまいた異なる金属の熱による伸張を利用し指針に反映させる全くの機械式でルビー蓋石が1石背面側の軸に確認いたしております。この大きさで、この機能にはほんとうに脱帽させてくれます。径約28mm