江戸前期 掛軸 伊勢 になります。優雅な筆跡に伊勢の姿は古典的な宮中の装いが見事に表されたすばらしい作品で細部に気を配った、うねるような黒髪に彦根屏風を思わせるような色彩、丁寧に衣の裏地と表地をつかいわけ、お顔も高貴な趣がつたわる、すばらしい作品です。さらに、この古代表装を直しがあるとはいえ、よくぞ残していてくれたと感激いたしております。歌は古今和歌集の七百八十番で 美王(わ)乃山(三輪山)いかに 待見 無(む) 年 布(ふ)と毛(も) たつ(づ) ぬる 人毛(も) 阿ら し(じ)登(と) 思へ半(ば) 三輪の山で どのように待っていたら、あなたにあえるのでしょうか 何年たっても、たずねてくる人はいない思っています。 というような感じでしょうか。 桐箱付 時代のシミ、イタミあり。紙本 幅約39cm 長さ約115cm
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