こちらは16世紀末から17世紀初期のシールになります。
丸い頂部のずっしりとしたもので3連の輪を意匠したネックから広がる8角の面から構成されており
シール面は荘厳なランパントライオンのクレストで銀職人の銘でしょうかHの刻印が確認できます。
今回のシールには羊皮紙の由来書端がついており、これには1814年にJ. Last 氏がイギリス、
ノーフォークのThorpe Next Haddiscoeにて発見した記載があり、貴重な資料となります。
最近の発掘品は金属探知機などをもちいて、それ以前、ましてや19世紀では考えられなかったところに埋もれているものまで発見ができるようになったものの、
農業機械の発達でトラクター、コンバインなどがこういったものを地中で噛み砕いてしまうという現実もあります。
スティーブンソンの蒸気機関はすでに発明されていたものの、牛や馬などの農耕の時代に掘り出された遺物には特に魅力を感じでしまいます。非常に状態がよく、
こちらは同時代のもののなかでも迫力がある優品です。
高さ約25mm シール銘幅最大で約16mm