こちらはたいへん貴重なホルマン鶴コロン商館時計のミニッツリピータークロノグラフ特注品で重厚な銀無垢ハンターケース3枚蓋&クリスタルダストカバー仕様となっております。両蓋とも折角のボリュームのある銀を装飾彫りのため、削り落とすのを嫌ってかプレーンなままの鏡面仕上げにしたところにオリジナルオーナーのセンスが光る逸品です。
薄い金で構成されることの多いスイス製の金無垢ケースでは満足できないと思われる方々にはこういった超厚銀も選択肢のひとつかとおもいます。
もちろん金時計のような媚びることのない良さがあります。ペンダントステム部分まで被さる襟部分と蓋の爪には金象嵌、竜頭、ツバ付きのつり輪も本金が使われております。また、こちらの銀は商館時計では多い813銀ではなく935銀製であることも付記しておきます。
内蓋には見事な彫り込みに金を流した文字でクロノグラフ表示リピーターアワー、クォーター、&ミニッツ 目視可能アンクルレバー、20石ルビー 等時性調整ブレゲ巻き上げひげ、Ch・ホルマン&Co. ヌーシャテルとなっております。竜頭押し下げることで、表蓋が90度跳ね上がります。
微々たるスレキズはありますが、アタリもない良い状態です。ケースメーカーはCBとなっており、後にオメガなどのケースも手がけた、ヌーシャテルから北東へ20kmほどにある Biel/Bienne のCentral Watch Case Co. 製のものでしょうか?
リピーター機構が搭載されるためにムーブメントがやや厚くなりこれを覆うフロントベゼルは高さを通常品より多く取られており豪華な雰囲気をさらに加えております。フロントクリスタル及びダストカバークリスタル美品です。文字盤無傷です。ゴールドの鶴マークがとても良い雰囲気です。
商館時計によく見られる金針も高級機には上級のものが採用されるのか、仕上がりがちがうようです。機械もたいへん美品で裏蓋記載のバイメタル、切り天賦、巻き上げひげの高級仕様のエスケープメントも商館時計特有の豪快な振りが味わえる。見事な仕上がりです。
12時の位置にあるボタンを一度押すとクロノグラフスタート、2度押すと停止、3度目で帰零します。2時の位置のスライドを下げるとアワー、クォーター、ミニッツの順で2つのハンマーがシングル、ダブル、シングルの順に澄んだ音で随時、時間を奏でてくれます。
今回、こちらの時計はご成約後のオーバーホールになりまして、その後の納品となります。
約2ヶ月程あとの納期となりますので、ご了承ください。
径約58mm 重さ約200g 厚み約20mm 6ヶ月保証付き(取り扱い不備による破損は対象外になります。)