19世紀後期 イギリス ゴシック オーク材 置時計 になります。ビクトリア期をとおし、ゴシックスタイルのリバイバルムーブメントがあった時代のもので、教会風秀麗なすがたに感動させられます。こちらは、イギリス、ブリストルの現在もある金銀細工商のケンプ&サンLTDの兄弟がはじめた、宝石商ケンプ ブラザーズによって販売されたものですが、機械、ケースともにドイツ製でひじょうに良いつくりになっております。機械に銘はみられなかったのですが、ブラックフォレストのレンツキルヒ製ではないかと思っておりますがわかりません。ティンタン時計といい2階調のうつくしい音色を時打ち、クォーター打ちで奏でてくれます。木彫の細工は見事なアーチをオーク材で表情豊かに彫り込み、荘厳な趣にたいへん魅了されます。側面、後面の綿製のダストカバーは劣化がはげしかったために、今回、新調いたしております。また、機械はオーバーホールしておりますので、元気に動いており、精度もしっかりしております。部分によって、ひびワレ等はございますが、オリジナル木製部品の欠品はありません。こちらも申し訳ございません。(振り子はフランス時計用だとおもいます。あとのものですが、鍵つきます。) ケンプブラザーズは1881年にブリストルのユニオン通りで創業、周辺の教会などの大型時計をてがけたようです。高さ約39cm 幅約27cm