前出のジッポー型ライターと同じぐらいの時期のものかと思います。本来は輸出用ではないかとおもいますが。ビクトリアン並みの彫金を手仕上げで起こすことができるのは国内ではすでに採算が合わない状態で為替レートなどでこういったことが可能だったのではないかとおもいます。無論少量ですが非常に高価な販売価格で取り扱いはあったと思います。こちらはほぼ未使用の状態ででてきたもので、ブレードにスレなど確認できますが、工場出荷時とあまりかわりがない程度だとおもいます。鋏はおりたたみ式でコンパクトになり革ケースが付きます。ナイフは鎖などから提げられるよう吊り環がついており、ナイフと爪楊枝の2機能で見事な造形のポリッシュスティールになります。側は両方ともスターリングシルバー(国産は950銀が一般)でカトゥーシュは無刻になっております。全くすり減りがなくオリジナルの酸化防止クリア塗膜がついたままになっております。鋏はちょっとした裁縫から事務、ナイフは時計用フォブからピクニックと使い勝手が広がりそうです。ナイフの折り畳んだ長さで約7cm