スエーデンの銀細工師、宝飾作家 Vivianna Torun Bülow-Hübeデザインの懐中、ペンダントウォッチでオランダのデザイナー Georg Jensenにおいて1962年から発表されたミラーフェイスウォッチシリーズのひとつですが、現在のラインナップにもある、バングル・ブレスレットタイプのものではなく、廃盤でたいへん珍しい、ペンダント・懐中時計タイプでうれしいことに925銀無垢ケースに機械式ムーヴメントでメンテナンスで長い期間使用できる豪華版になっております。文字盤は長針、短針以外はまったくなにもなくミラーになっているため洗練された姿は時をしばられるものから、開放してくれるものとしてのコンセプトを見事に表して、無駄な装飾のない完璧な姿に仕上げられております。また、素材のもつ重厚感はこの形状のために生まれてきたものではないかと思うぐらい訴求の強いものとなっております(ステンレスではこの質感はありえません)。オリジナル竜頭の4時の位置も完璧でここでしかあり得ない優れた配置にヴィヴィアナのデザイナーとしての才能に嘆感させられてしまいます。またこのモデルの特有の柄鏡のような姿やナースウォッチ的(はたまたフライパンみたいな)なところもあり、いくぶん人間工学的な安らぎ感も伝わるところが、機械的になりすぎない魅力のひとつなのだと思います。ケースは側面のスイスの925 およびアヒルのホールマークと背面 ペンダント部分にジェンセンのホールマーク、となっております。また、Denmark Sterling 925 s Waterresistant 後期のジェンセンマーク、初期ロット シリアルナンバー 050 Swiss Made と デザインナンバー 2325 TORUN と機械彫金(プレス刻印ではありません)されております。機械はスイスの現在もある時計メーカーMILUS 17石となっておりますが、名機 ETA 7001 または プゾーのものかと思われます。確りしており、精度もでております。銀無垢ケースに多少スレ等ございますが、クリスタルも、文字盤も98%美品です。ヴィヴィアナ トールンは1927年生まれ パリ在住当時の1950年頃から彼女の作品が脚光を集めピカソやブリジットバルドー、イングリッドバーグマン、ビリーホリデイなども作品を身につけるようになりました。1950年代中頃から銀にたいし情熱をそそいでいたジョージジェンセン本人と共感し彼の会社に参加しました。60年代は南フランス、カンヌ近くのビオに工房を移し、多くの作家を育てました。1978年 インドネシアに工房の拠点をもち、繊維、バスケット、ランプなども、従来のジュエリーとともに作成し、2004年にジャカルタでなくなるまで、50年間の活動のなか、数々のデザイン賞を受賞しております。写真のビクトリアンマフチェーンは付属いたしません。 径約32mm 本体のみ