店長日記
東洋時計 金魚
2016年07月26日
横長の逆台形台座なのですが正面からは真四角に見えるのが不思議です。非常にスペースエイジな造形でこれを考案したデザイナーの秀逸さには脱帽です。1933年に市場に現れたようですが1910-1930年のアールデコをそのまま継承し部分に1950年代の要素も充分に取り込まれているのでフューチャリスティックな時計でもあります。足は6足ですが、仏具の八足台のような姿をデフォルメしたような特殊な形状が地球外製品的な雰囲気も持ち合わせております。ガラスはドーム状になっており金魚鉢のように壺型にしなかったのは埃などを避ける意味合いもありますが、想像社会の路線を崩さないためには必須の設定で単なるモダンという表現では到底表せないものと思います。ただ意外にこの時計がお座敷の床の間にぴったりなのです。