店長日記
ダラーウォッチ
2016年07月03日
こちらはウエストクロックス社製のグローベンという1920年代ぐらいのものでダラーウォッチ(1ドル時計)と言われる廉価なモデルの継承の一つなのですが、実際に本家のインガーソル社製(ウォーターベリー社)で1ドルで1905年ごろ販売されたものが1922年にはプレーンの白ダイヤルで1ドル50セントに値上がりし、1924年には白ダイヤルで2ドル、こちらのグローベンのような蛍光塗料付きの物は3ドルぐらいまでになっておりました。ダラーウォッチが販売され始めた1905年の1ドルは今ですと27ドルぐらい、1924年ごろになると物価的には下がったのか額面が2倍になってもあまり変わらず、当時の2ドルは 現在の28ドルぐらいのようで、3000円ぐらいの感覚だったのでしょうか、それではアメリカきってのウォルサムリバーサイドマキシマス23石、16サイズはいくらだったかというと、1924年でムーブメントのみの価格が当時の広告で129ドル、現在の1800ドルぐらいになります。このグローベンは紙製ダイヤルが当初の蛍光塗料が剥げておりましたので思いっきって現代ものを盛ってみました。機械はセイコーシャの置き時計のようなピンレバーで十分な精度ですので、気軽にポケットに入れてサイクリングに出かけます。竜頭は押し回しで時間設定をします。