
19世紀後半のもので繊細なつくりです。カットスティールの歴史は16世紀まで遡りますが、18世紀になって栄え19世紀末までつくられました。ダイヤモンドを模したもので古いものは15面体で大小のビーズが台座に隙間なく埋め込まれます。素材の酸化が多いにあるため残存数は少なくなっています。代用品のマーカサイトは爪または接着によって固定されておりますが、カットスティールビーズはキノコ型で台座にかしめられて固定されております。こちらは後期のもので初期の優品とまではいきませんが、鍍金の台座文様との調和が美しいものです。